小説講座第五回目(2023/10/09)
今年沢山小説のオファー頂き、修羅場っくすだったので、9月分をずらしてもらいました。
今回はコンテスト作品の講評と、将来のこと
【小説】
-
章の冒頭で、主軸となるキャラクター達をいったん登場させておく。
ヒーローとヒロイン、いつも行動を共にしてるよね? という読者の記憶に甘えない。
冒頭ではいつも、5whを心がける。
いつ
誰がいる
どこにいる
なにをしている
からの、章として動いていく。
- 視線の揺れに注意。
- 情報の出し方
読者は誰?
→
女性 男性
年齢
住んでる場所
社会人 学生
その人はどんな人で、どういう情報を持っているか。
それにもとづき、
その人は小説からどんな情報を欲しがってるか?
-
主人公視点では、主人公が観ている景色、疑問などが展開されないと読者の脳内シアターに映像は映し出されない。
ex.会話だけ。話終わったあとに喫茶店から出る
→読者の脳内シアターでは
会話のみ。背景は真っ白のまま。
※作者は
舞台に誰と誰がいて、
誰と誰がどういう関係だということをわかっている
けど。書き忘れると、お客様がおいてきぼりになる。
- 成長譚ならば、主人公は、しばらくおバカ(最弱)でよい。
→主人公がまだ、運命を受け入れられていないのはよい。
-
章の終わりをマンネリ化しない
中盤は中だるみする読者であっても、小説の冒頭や最後の辺りは集中している。
アラを見つけやすい。
いくつかの章の終わりを、わざとワンパターンにして次の章を印象づけさせるのはアリ。
※書き手は序〜終まで一気にかけないので、章の終わらせ方がワンパターンになりがち。
※Aという小説には、Bという終わり方がテンプレ。 ……だが、その小説ごとの最適解を選ぶ。
【小説への取り組み方】
絵でいうならば
アタリをとり
構図を決めて
デッサンし
彩色する
のを全体的(全ての区画)にこなしていく
が、小説では一つの区間に執着してしまいがち。
ex第一章は誤字脱字がないほどに完璧なのに、第二章以降は真っ白とか。
【これからのこと】
a:みんなの読みたいものが先にあって、自分の描きたいものを合わせていく。
→需要がわかっても、供給をできるかわからない
↓
b:自分の描きたいもの(原点)読者にそっくり受け入れられるジャンルを探す
ex北方謙三氏
現代ハードボイルド→歴史物を書いてる
新機に軸となるものを探してもよいかもしれない。