第三回小説講座(2023/07/27)
前回:
コンテストに応募用作品のプロットを提出し、OKをもらう。最初の二章を書けたので、ZOOMでの講義(前回はDMのやり取りのみ)
ドキドキしながらZOOM開始
編集長より:
全体的には良い感じだが……
🔸全体的に言えること展開が早い。
描写などの説明は過多でも過小でもないが、主人公の情報が出せていない。
【情報とは】
読者が欲しい情報
そのシーンやストーリーを理解する情報
このストーリーはフィクションなのか。
どの国のどの時代なのか。
主人公の性別/年齢など
ex.「主人公が庵へと向かう」とのみ。→どんな建物かを説明する。
🔸読み手の疑問などを他のキャラクターに代弁させる。
ex.探偵(主人公)に助手が質問する、など。
ex.主人公がとある人物の落胤。「本当に?」
全キャラが疑っている。主人公も、なんなら提示した人物ですら。
🔸主人公について、とりまくキャラクターは何を考えているのか
🔸主人公は、とりまくキャラクター一人一人について、どう考えているのか
🔸お互いにどう思っているのか
主人公とサブ主人公(あるいはヒロイン)
主人公と重要人物
主人公と家族
キャラ相関図を作っても良い。 ↓こんな感じかな?
🔸感情の移り変わりを描く
主人公が変わった瞬間……を敏感に感じ取るキャラが横にいる
感情曲線を書くのも有効
🔸SAVE THE CATでは
主人公がまことの成長を成し遂げたときに出発地点に帰ってくるが……
この小説では帰ってこなくていい。
🔸一章
・まずは主人公が波乱に巻き込まれる前の、前の日の描写が必要。
「まさか、ごく普通の一日が翌日から変わるとは思ってもみなかった……」
と言う日常が必要。ドラマチックに投げこまれる前に日常がある。
・冒頭のシーンでは
読者に、キャラクターがどんな人物かを理解させたうえで
ストーリー展開をさせていく。
主人公は
どんな人物
なにをしたい
どこでどんな生活をして
イベントがあるまで、どんなことを思っているか
※この書き方であれば、中盤の盛り上がりをプロローグに持ってきて回想で繋ぐ形式を使わずに小説を紡いでいくことができる。
※どんな手法でも良い。
※強いて言えばこの作品を一番面白くするのはどの手法がいいのかを考える。
→どの道を選んでも責任を自分で取る(←超重要と思った所)
・主人公にとってのキーマンを最初にチラッとでも登場させる。
→その人物について話題が及んだときに唐突感をなくすため。
【次回の課題】
・日常の一コマを入れる
・冒頭のシーンでなにをしたい
・主人公はなにを考えている
・主人公の養父母、実母をちら出し
(互いにどう思っているか)
・主人公の出生の秘密について登場人物全員が疑っている
を書き加え、新章など8/20まで書ける所まで書いて提出。
【質問】
水田:ヒロインが昭和くさいと言われる
編集長:笑 あえて言えばヒロインが元気。一貫性ありすぎる。元気。
水田:ムーンライトノベルズ様に投稿前、ハーレクインロマンスをしこたま読んで勉強した。
編集長:それだ! 笑
水田:納得。笑
(ハーレクインシリーズ:ヒーローは大富豪。イケメン。俺様だったり、勘違いからヒロインを詰る。ヒロインは最下層から秘書とか副社長とかに成り上がる向上心が強い。はっきりした主張をもち、ヒーローと喧嘩することを辞さない作品多し。※個人的な偏見です)
編集長:今は文章自体が体温が低い。TLだと、流され系のヒロインが変わらず人気なので逆張りをいく作風なので、現在ぽくない→昭和くさいと言う評価になるのだろう
水田:納得!! 笑
体温の低い小説として、編集長が読まれたとある小説を紹介していただく。