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小説講座第四回(2023/08/27)

連投すみません。

小説講座を受講する!と決めた途端、わんさか小説のオファーいただきました。

(嬉しいーっ)

が、その分修羅場でした。でも、小説のことばかり考えていられる数ヶ月でした。願わくば、オファーがコンスタントにこれからも頂けて、毎月修羅場だと嬉しいなっ🎵

 

……さて!

前回にいただいた課題:

サクサク進めすぎているので、遊びのエピソードを持たせる、について進めてまいりました。

後述しますが、私三人称だとシナリオのト書きみたいな地の文になります。そして硬い。

なので、柔らかくしようとすると一人称になる。しかし、これは主人公の脳内思考が駄々漏れになるため、地の文なのにうるさくなります。悩んだ末、主人公の心情を入れてみました。

 

【冒頭+新章をチョロっと足して提出】

 前回が2.5万字くらいだったのですが3万字くらい。この一ヶ月、何してたんでしょうね。(前述)そして、紀行文に根付いた小説であるため、食事ひとつ、職業ひとつ、住む場所ひとつにしても史実を蔑ろにできません。なので、100文字書くのに数時間近く調べ物していました……無茶苦茶燃費悪い。

 

編集長より:

主人公の心情はしつこいくらい書いてようやく読者に届く。

誰かの言動を受けて、いちいち主人公の心情を書いていい。

 

水田:(指摘されたことを受けて)

それが地の文であるべきだが、ト書きっぽくなる。

 

編集長:今回の作品は一人称だと思っている? それとも三人称?

水田:主人公よりの三人称だと思う

 

編集長:主人公視点の一人称

水田:え?

 

編集長:

一人称とは、主人公から見える情報だけ書いている物を言う。

主人公が知らない情報が書いてあれば三人称、ではなく(後述)

主人公が知らないヒロインの心情がわかるのが三人称。

主人公が、ヒロインの表情や言動から彼女の心情を推しはかるのは一人称。

 

水田:おお……!(👀からウロコ)

編集長:笑

 

編集長:

ヒロインや他のキャラ、重要人物のことを説明しすぎないこと、わからせないこと。一人称が章ごとに変わるのは構わない。

 

水田:一章は主人公視点の一人称、二章はヒロイン視点の一人称、三章は重要人物の一人称……みたいなこと?

編集長:そうそう

 

編集長:ただ、同じ場面を視点を変えて繰り返すのは不要

けれど、相手の心情がわかっているとこれからが面白くなる時はOK

今回の小説で言うと、ヒロインおよび重要人物の心情はわからないほうがいい。

推理小説で言うと、読者は助手視点だから探偵の視点は隠しておいたほうがいい。

隠しておいたほうが楽しいこともある

主人公がわかっていなくて、でも主人公が得た情報を読者が分析する

 

まとめ:

相手の感情は書かない方がいい。

主人公が見た相手の感情・言動から、読者に相手を押し計らせる。

相手の感情を書くと一気に三人称になる。

 

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 水田:自分は漫画や映画で育ったので、すぐに視点が移りがち。そのため、三人称でカメラを主人公の後ろに固定しているが、上手くいかない。

編集長:カメラは映画になるので小説ではしない方がいい。

 

 水田:どうすれば?

編集長:主人公になった気持ちで考える。章ごとに視点を入れ替える際はそのキャラクターになったつもりで

 

 水田:憑依とか?

編集長:そんな感じ 笑

 

編集長:今回の件、まだ遊びが少ない。主人公が頭が良すぎる。まだ、流れについて鈍感でしいし、ヒロインがそれにかき回されるくらいで構わない。

 水田:それは新章から挽回できる?

 

編集長:……初めからあったほうがいい。

 水田:頻度はどれくらい?

編集長:一章に一回ぐらいは。

 

編集長:前回の問題点は組み込めていた。悪役が主人公を見そめた(笑)経緯もわかりやすい。

けれど、主人公の性格なら、任務まっしぐらではなく寄り道があるはず。

ヒロインや重要人物はクールに全てを理解して最適解を行きそうだけど。主人公、という予測不可能なコマを重要人物は楽しんでいる。そして、彼に振り回されるヒロインのことも。

あまり多すぎると書籍化の際に削除されてしまうが、遊びに見えて実は……とストーリーの伏線になっているといい。

 

【次回への課題】

主人公の心情を書きつつ、『ストーリーとしては寄り道を主人公にさせる』ことでストーリーが膨らんでいく。

 

💐🌸 💐🌸 💐🌸 💐🌸 💐🌸

 水田:プラチナ(講座が始まる前に提出したサンプル小説)についてだが。

編集長:ひとつの事件がもうひとつの事件の呼び水になった、と言うのはよくある手法。しかし、そうならずに終わってしまった。そういった小説を読んだ上で、習作を何本か書いてみるといい。